略歴
高校を卒業後、名古屋で就職。22歳でワーキングホリデイビザを取得しオーストラリアに留学。そこでのちに妻となる女性と出会う。
帰国後、三重県の水道設備会社で働きながら空手道場に通う。一念発起し日本空手道義心塾の道場に住込み、内弟子生活を送る。いくつかの大会で優勝を果たし、30歳で現役引退。
結婚を機に神奈川県厚木市に引っ越し、株式会社山光建設に就職。公共工事で数々の優良工事表彰を受ける。令和5年、48歳で代表取締役に就任。現在はホールディングス会社の代表取締役も務めている。
現在の仕事についた経緯
三重県にいた頃から建設業に携わっており、もともとものづくりが好きでした。大きな建物や道路、構造物を職人たちと力を合わせて完成させることに、大きなやりがいを感じています。
工事現場は大変で過酷ですが、その分やりがいがあります。結婚を機に、妻の父が経営する株式会社山光建設に入社しました。
仕事へのこだわり
仕事へのこだわりは、「一所懸命」と「協調性」です。
一人で仕事をしているわけではありませんので、がむしゃらに仕事に打ち込みつつも、周りをよく見て、先輩や後輩、お客様の意見を聞きながら進めていくことを大切にしています。
また、お客様や元請様の“かゆい所に手が届く”存在でなければならないとも感じています。施工会社として図面通りに作るのは当たり前ですが、それ以上にこちらから提案し、より良いものをつくる努力を続けています。
弊社は公共工事も多く受注しており、しっかりとインフラ整備を行い、安全で安心して暮らせる街づくりに貢献しています。災害などの有事の際には、支援物資を積んだトラックや自衛隊が街に入ってこられるよう、がれきの撤去や動線の確保などを地元の建設会社が行う必要があります。
「この町は我々がつくり、我々が守っている」という誇りを胸に、公共工事に取り組んでいます。地元の建設会社の結束は非常に強いです。
そして、どんなときも「感謝」の気持ちを忘れないようにしています。仕事をいただけることへの感謝、協力してくれる仲間や協力会社への感謝、支えてくれる家族への感謝——挙げればきりがありませんが、絶対に忘れてはいけないことだと思っています。
もちろん社員とのコミュニケーションも大切にしています。現場が遠く、なかなか顔を合わせられない社員にも電話で話しかけたり、時には現場へ足を運んで一緒に働いたり、昼食を共にしたりして対話を重ねています。社員一丸となって仕事に取り組むことを心がけています。
若者へのメッセージ
まずは小さくても良いので、目標を持つことが大切です。その目標を達成するために何をすべきかをしっかり考え、行動に移していきましょう。一つの目標を達成したら、次の目標に向かって一歩ずつ進む。その積み重ねが、やがて大きな目的の達成につながるはずです。
明確な目標を持つことで意識が変わり、学んだことすべてが知識として自分の中に蓄積されていきます。各分野で頭角を現している人たちは、皆この考え方を大切にしています。
一生懸命考えて全力で生きている人からは知恵が出ますが、中途半端な人からは愚痴しか出てきません。人間とはそういうものです。生きがいの持てる楽しい人生にするために、仕事も遊びも全力で取り組みましょう。
最後に——若者よ、楽をしてお金を儲けることはできません。感謝の気持ちを忘れず、全力で頑張ってください。そうすれば、きっと人生は良い方向に転がっていくはずですよ。
